トヨタ期間工浪人記録

自動車期間工から大学を目指しています。

期間工という底辺作業者

期間工になる前のイメージというのはあまり良くありませんでした。ネットでは底辺だと言われ差別されている傾向です。寮の部屋は狭く汚く、寮のご飯は不味い。仕事もキツいしパワハラも横行している。こんな感を想像していました。しかし、待遇(満了金支給、祝い金など)や労働環境(残業代が支払われる、残業が以前の会社と比べ少ない)が前の会社より明らかにいいものでしたし、大学へ行くのにお金も必要で勉強する時間も必要なので正社員の立場を捨て、将来やりたいことのために大学へ行って勉強がしたい という確たる意思のもと、期間工になりました。

某自動車会社にて受け入れ研修が終わり、それぞれの寮へ赴任しました。赴任先の寮は、知ってる人は知っている有名な寮でした。うわ最悪だ終わった…なんて、赴任する前は的外れな期待をしていましたが見事に裏切られる結果に。しかし、ネットに書かれていた評判ほど悪くありませんでした。寮のスタッフさんは親身に接してくれますし、部屋も思ったより窮屈だと感じません。ただし壁は薄いですが…ちゃんとワンルームですよ。寮生活は思ったほど悪くないな、と思いました。そして数日後、職場へ配属となりました。まず働き始めて思ったことが、「あれ?職場の人優しい…」でした。製造業が初めてだったもので、要領も何もわからない状態です。初っ端から社員の人に怒鳴られ叱られ仕事を覚えていくものだと思っていたのですが、まさかのその真逆で、親切丁寧に教えていただけました。ミスをしても、「誰でもあるよー」なんてフォローもしてくださいました。仕事内容も社員さんがやるようなことをしているので、特に差別意識とか(誇張表現かもしれませんが)そういったものは感じませんでした。ここまでいい意味で期待を裏切られたのは初めてでした。あれ?期間工って悪くない…そう思いました。世間では底辺だと思われている(ようですね)期間工ですが、むしろこの待遇で、この残業時間で、給料も良いので劣等感なんてものは一切感じなかったです。仕事も慣れ、平日休日の時間の使い方もわかり、勉強も今日までずっと続けてきています。

ですが、最近どこか自分に自信が無くなってきたのか、改めて今置かれている自分の立場について考えることが多くなりました。それは些細なことでした。地元にいた頃、休日は高校の部活仲間とスポーツをして過ごす日が多かったです。期間工になってからは地元を離れたので、行けなくなってしまったわけです。そんな中、部活の仲間からいつもの休日の招待を受けるんですが、当然地理的な事情で行けるはずもなく断り続けていました。こういう事情で行けない…なんてことを言う勇気なんてありません。部活仲間は現在学生であり、社会人でもあります。僕だけ、立場が明らかに違います。なぜか今の状況を明かすことを躊躇っていました。確実な意思を持ってこの仕事を選んだはずなのに。

年末に仲のいい後輩とご飯に行った時のことです。当たり前のように仕事のことを聞いてくるわけですが、仕事を辞めて期間工になった なんて言う勇気が出ませんでした。間違いなく、目標の為に勉強して、やるべきことはしているはずなのになぜか自信が持てない。漠然とした不安感をこの時から感じることが多くなりました。周りの子は正社員として社会人になっていく中、僕だけ非正規。くどいですが、確かな目標の為に頑張っているはずなのになぜか自信が持てない。仮にこれだけ頑張って受験したとしても、合格する保証はどこにもない。もし落ちたら?落ちた時のことは考えてます。ですが、その時には間違いなくこう思うはずです。「前の仕事辞めなきゃよかった」

根拠のない不安なんでしょうか。学力的にはまだまだ志望校には程遠いです。焦りもあります。目標がまだ確実に見えていない。まだ一年経ってないんですよ、期間工になってから。なぜか気が重い。別に勉強が辛くなったから、というわけではないんです。ただ確実に、漠然とした不安に襲われることがあるということです。たぶんこういうことが続くと、劣等感として自分の中から出てくるのでしょうか。期間工が底辺作業者だと言われ(がち)るのはそういうわけなんでしょうか。わかりません。わからないことだらけです。

期間工は底辺ではありません。ですが、僕はこの今の立場を友達や、あるいは後輩や知り合いに言う勇気はありません。たぶんこれから先もそうなんだろう。一人で頑張るしかない。孤独に頑張ってる自分がかっこいいとかそんなんじゃなくて、自分のことなので。

中途半端にやるくらいならやらない方がマシだ って、前の会社の、お世話になった先輩からいただいた言葉です。お酒の席での何気ない一言だったと思いますが、今でもずっと心の中に残っています。辛いことがあればそう言い聞かせてます。

 

最初から最後まで何を言いたかったのかわからない記事にはなりましたが、とにかく今の自分の立場について思うことがありました ということです。稚拙な記事でした。僕は弱い人間です。ですが、弱いなりに足掻いているつもりです。最後まで読んでくださってありがとうございました。お仕事頑張りましょう。では。